Akiko Nakayama|Oct 25, 2019|サブスク・メディアビジネス解説

Internet illustrations by Storyset

Internet illustrations by Storyset

こんにちは、株式会社キメラです。私たちは出版社・新聞社や放送局といったパブリッシャーに対し、メディアビジネスをグロースするための課題解決やデジタル化を支援している会社です。

過去のブログでは、メディアの成長と収益化のためには単にページビューだけを追いかけるのではなく、「読者ロイヤルティ」の育成が不可欠だということをお伝えしてきました

「読者ロイヤルティ」は、メディアに対する読者のブランド認知や愛着度を指します。読者にメディアを認知させ、定着してもらうためには、質の高いコンテンツが求められることは言うまでもありません。

この質の高いコンテンツとは、一体どんなものだと思いますか? 一般的には多くのページビューを獲得した記事が質の高いコンテンツとみなされることが多いかもしれませんが、ページビューさえ獲得していれば良いかといえばそういうわけでもありません。すでに2015年にはFacebookがページビュー目当ての「釣りタイトル」を規制しています。

また、2018年にはHearstやThe Boston Globeを始めとする海外パブリッシャーがページビューを主要KPIから外すようになったと報じられています。ならば、読者ロイヤルティを高めるコンテンツを何で判断すればいいのでしょうか。

知っておきたい有用な指標が、**「読者エンゲージメント」**です。今回のブログでは「読者ロイヤルティ」の醸成に欠かせない「読者エンゲージメント」について解説します。

目次

「読者エンゲージメント」はコンテンツに対する読者の反応を測る指標

そもそも「読者エンゲージメント」とは、何を指すのでしょうか? 米ハーバード大のジャーナリズム研究所であるニーマン・ラボは、2010年に7つの変数を足し合わせた数式で「読者エンゲージメント」を導き出せると説いています。

$$ Σ(Ci+Di+Ri+Li+Bi+Ii+Pi) $$

それぞれの変数の内容は、以下の通りです。

<aside> 👉 読者エンゲージメントを導き出す変数

Ci=Click:1回のアクセスあたり最低6ページビューを生んでいる訪問者数(画像ギャラリーを除く) Di=Duration:サイトに5分以上滞在している訪問者数 Ri=Recency:サイトに毎日アクセスする訪問者数 Li=Loyalty:サイトに会員登録しているか、週に3回以上訪れる訪問者数 Bi=Brand:サイトに直接流入する訪問者数(ブックマーク、URL入力、メディア名の指名検索) Ii=Interaction:コメントや議論を通じてサイトと相互交流をはかる訪問者数 Pi=Participation:コンテンツを外部にシェアしたり、画像・ストーリー・動画を投稿したりしてサイトに「参加」する訪問者数

</aside>

あまりにも変数が多くて驚いた方もいるかもしれません。「コンテンツ分析のために、これらを全て測定してください!」と言いたいわけではありませんので、どうかご安心ください。