Ximera Media Next Trends #2

November 30, 2020

米国で用いられている世代別定義によれば、「1981~96年までに生まれた人口」が「ミレニアル世代」、1997年以降に生まれた人口層が「ポストミレニアル世代」とされています。

この「ポストミレニアル世代」は「Generation Z(通称GenZ)」と呼ばれ、ミレニアル世代と価値観や嗜好が大きく異なることから、これまでミレニアル世代が中心となって形成してきた文化に反発し、新たな動きを見せています

メディアについてもそれは例外ではなく、GenZ向けのメディアやコンテンツが多く出てきました。本レポートでは

について、GenZ世代へのアプローチに特徴を持つスタートアップを中心にご紹介し、GenZが求めている次世代メディアのヒントを得ていきたいと思います。

GenZの特徴

GenZの特徴はたくさんありますが、特に押さえておくべき点として、下記の4点があります。

  1. スマホネイティブでかつSNSを通じて膨大な情報に囲まれて生活しており、新しいものに対する受動性が高く、かつそれが信頼できるものかどうか見極められる能力が高い
  2. 2020年時点で、GenZの最も年上は23歳となり、特にアメリカでは人口も大きく、社会の中のあらゆる面でこれからマジョリティを占めていく
  3. スマホ+SNSで見える化された世界の問題を理解しており、上の世代がこれまで解決してこなかった問題に対する社会的アクションに価値を感じやすい(例気候変動問題、Black Lives MatterなどGenZ世代のリーダーが主導し、共感を得ている)
  4. 主にミレニアル世代で好まれる美麗さ、シンプルさ、ブランドなどよりも、リアルに近い感覚(本物を感じられることや嘘がないこと)や仲間との居心地の良さを求めている参考記事Instagram美学に飽きたZ世代が「居心地の良さ」を求める理由ミレニアル世代 vs Z世代。その違い、特徴とは?

GenZがメインストリームとなっていく中で、今後は上記の点を強く意識したメディアやコンテンツが増え、支持を得ていくものと思われます。

GenZのためのGenZによるメディア

GenZのためのGenZによるニュースメディアとして、注目されているのが2016年にスタートしたThe Crammです。2020年8月時点で、ニュースレターを中心にInstagram、ウェブサイト、ポッドキャストをあわせて月間PVは250万、ニュースレターの読者は世界103カ国に上ります。前提知識も含め、メディアのトップニュースをGenZが理解できる言葉で届けること、同時にGenZが注目しているニュースを取り上げることに注力しているメディアです。

The Crammがニュースを制作する仕組みとしては、「The Crammers」と呼ばれるボランティアスタッフが世界各国に500人おり、それぞれの得意分野に応じて7つのグループ(TikTok/Reels、Video、Podcast、Media、Social Media、Editorial、Organzing)に分かれ、The Crammを多角的に運営しています。

中でもEditorial(編集)チームのメンバーは自分がその日に注目したニュースを編集長に送る役割を担っています。これにより、トピックの多様性を確保しています。これらのスタッフ全員がGenZとなっており、まさにGenZのためのGenZによるメディアとして運営されています。